蚊はモギ(모기)
蚊は、韓国語で모기(モギ)。日本では蚊が飛ぶ音は「プーン」などと表現されますが、韓国では「앵(エーン)」。どちらのオノマトペが、蚊の音に似ているかな?
実際に小声で高音を出して確認してみると、「プーン」もありだし、「エーン」もありかな。
虫よけ対策は?
プサンのテレビ局のニュース番組で「草梁川の水質の影響で、川辺にユスリカ(깔따구:ッカルタグ)が大量発生している」という内容の報道がありました。(昨年かな?)
日本では、蚊やユスリカには殺虫剤、蚊取り線香、マット、リキッド、吊るすタイプ、虫除けスプレーを使ったりします。
KINCHOのホームページの「金鳥のあゆみ」によると「蚊取り線香」を開発したのは明治23年だそうです。(良く開発したなあと感心)
以後、日本では、他メーカーを含めて、色々な虫よけ製品が発売されています。
韓国にも同じような虫よけ対策グッズがあるのでしょうか。
以前、韓国で部屋に蚊(ユスリカかも)が出るホテルに泊まったことがありました。窓もドアも閉まっているのに蚊が出る部屋。部屋の壁には潰れた蚊の姿を何カ所か発見。おそらく前の宿泊客が格闘した痕跡。その部屋には「使ってください」と言わんばかりに、殺虫剤がアメニティのように用意されていました。きっと、どこかに蚊の通り道があったのでしょう。用意してくれた殺虫剤を何度も使わせていただきました。
その時、役に立った殺虫剤の商品名は忘れてしまいましたが、韓国には次のような虫よけグッズのブランドがあります。
ホームキーパ(홈키파)
韓国の同和薬品という会社が1976年に発売し、「サッカーにはゴールキーパー、家庭にはホームキーパー」というようなフレーズで宣伝されていた蚊取り商品のブランド、ホームキーパー(홈키파、Home Keeper)。
1981年のテレビコマーシャルには、スプレータイプのエアゾール(에어졸:エオジョル)、蚊取り線香タイプのモギヒャン(모기형)、電気マットタイプのマット(매트)が出てきます。
1998年にブランドが別会社に移り、2004年からヘンケルという会社が販売しています。
ブランドは、「ホームキーパー(홈키파)」と「ホームマット(홈매트)」。
この蚊取りブランドの製品の種類は主に、ホームソリューション、リキッド、エアゾール、3Dホームネット、マイキーバー、マット、モギヒャンがあり、化学成分に配慮したゼロというカテゴリーも登場しました。
ヘンケルのホームページには、用途によって、どんな製品を使ったら良いのかが紹介されています。
- 目の前の蚊を素早くとらえたい場合は、ホームキーパーのエアゾール
- 蚊を気にせずに睡眠したい場合は、ホームマットのリキッド
- スマートに蚊の対策をするならば、ホームマットのソリューション
- 各所で手軽に蚊をシャットアウトしたいときは、ホームマットの3Dホームネット
- 蚊が多い夏に野外活動をしたいなら、ホームキーパーのマイキーバー
エフキラー(에프킬라)
韓国の三省製薬という会社が、日本の金鳥の技術を導入して1960年代に開発、販売したのが「エフキラー(에프킬라:エプキルラ)」。
1997年韓国通貨危機の時期、不渡りになった三省製薬が1998年に韓国ジョンソンにエフキラーの商標と工場を売却したそうです。今は、SCジョンソンという会社が販売しています。
エフキラーは、リキッドタイプ、リキッドタイプ(ファン付き)、スプレータイプ、マジックキューブ、マット、モギヒャン(渦巻)など。
SCジョンソンの虫よけ剤のブランドは、「OFF!」(오프:オプ)という商品です。
キルポップとハッピーホーム
その他のモギ忌避剤(모기 기피제:モギキピジェ)は、
韓国DBKの「キルポップ(킬파프:キルパプ)」
柳韓洋行の「ハッピーホーム(해피홈:ヘピホム、HAPPYHOME)」
などがあります。
フィリピンでは、KATOL
フィリピンに住むの英語教師の方から、フィリピンでは蚊取り線香のことを「KATOL(カトール)」と呼ぶのだと教えていただきました。
日本の蚊取り線香の名前に由来するようです。
関連単語
- 말라리아(マルラリア:マラリア)
- 일본뇌염(イルボンノエヨム:日本脳炎)
- 모기망(モギマン:蚊帳)
- 방충망(パンチュンマン:防虫網、網戸)