Kコンテンツの一覧 Kをつける韓国のK修飾語

Kポップという言葉が世界に広まり始めてから20年以上経ちますが、その後、様々な言葉の頭に「K」をつける韓国発のK修飾語が増えています。
また「K」をつけてる! これにも「K」ですか?

韓国メディアは「世界でK○○に注目が集まっています」と報じるのが大好きみたいです。

官民挙げて、自国のコンテンツを文化を世界に発信しようとする気概にあっぱれです。

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Kカルチャー、Kコンテンツ、K製品、Kヘルス

K(ケイ)はKorean(コリアン)を表す文字です。
そのKを付けたK修飾語をいくつか挙げてみます。

韓国文化に関するK修飾語

韓国文化を表すときに「K컬처(Kカルチャー)」と言います。
K문화(Kムナ:ケイ文化)と呼ぶ場合もあります。 

K팝(ケイパプ)

皆が知るK-POP。ケイポップは、韓国のポップミュージックです。日本でも子供から大人まで幅広い層で人気を集めています。日本のある小学校ではお昼休みにK-POPが流れていたそうです。なぜ小学校で?と思いましたが、放送当番の生徒がときどきK-POPを選曲していたのだそうです。
K-POPが大好きで韓国語を覚え、韓国語能力検定5級に合格した小学生もいるそうです。
校内放送をしたときの曲の権利がどうなっているのかは知りませんが、韓国の文化が外国の子供の間にまで広まっているという点では韓国の狙い通りかもしれません。

韓国大衆歌謡のトロットにKをつけた言葉としてK트로트(ケイトゥロトゥ)があります。
韓国では人気のトロットにKをつけていますが、日本では全く流行っていません。

K드라마(ケイドゥラマ)

多くの人が知る韓国ドラマです。まわりの人の話題を聞く限り、日本では男性よりも女性のほうがKドラマ好きが多いように感じます。女性を取り込むことにより韓国化粧品や韓国旅行の需要につながっています。昔はNHKや民放の番組で一方的に流されるドラマを視聴するしかなかったのですが、レンタルビデオ時代を経て、今ではAmazon、U-NEXT、Netflixなど様々な配信サービスを使って好きなときに好きな番組を見れるようになりました。放送・配信収入だけでなく世界中から韓国支持者を増やすという点で良いツールになっています。
韓国を身近に感じてサムソン、ヒョンデ、LG、CJなど韓国ブランドに手を伸ばす消費者が少なからずいるはずです。

K무비(ケイムビ)

Kムービーは韓国映画です。K영화(ケイヨンファ)と呼ぶこともあります。日本の映画館で韓国映画が上映される話題はそれほど多くありません。2000年代初めの「シュリ、JSA、シルミド」など国境関係を扱った映画は、日本では珍しく男性からの支持を集めたようです。「猟奇的な彼女」に出演したチョン・ジヒョンさんとチャ・テヒョンさんを2002年頃に新宿でお見掛けしました。
Kムービーを広げるという壮大な目標があったかどうかはわかりませんが、日本市場を狙って出演映画のPRに来ていたんですね。
韓国国内のOTT (Over The Top) にはKをつけて「K-OTT」と呼んだりもします。

K엔터(ケイエント)

Kエンタは、Kポップなど韓国のエンターテインメントを企画する会社を指すときに使います。HYBE、SM、JYP、YGなどの4大エンタをはじめ複数のKエンタ企業があります。Kエンタは複数社による適度な自由競争の中で企画力や実力を育み、世界中で注目される業界に成長しました。
世界を意識するとき、韓国のスターをK스타(ケイスター)と呼ぶことがあります。

K아트(ケイアトゥ)

2023年下半期に、ニューヨークの「メトロポリタン美術館」建物の正面に韓国人作家の作品が飾られたといった話題がありましたが、ほかにもグッゲンハイム美術館、サンディエゴ美術館、デンバー美術館でも韓国アートが注目を集めたそうです。「以前は、中国や日本の展示が多かったが、最近韓国というキーワードに皆が関心を持ち立ち止まってくれるようになった」「KポップだけでなくKアートまで、アメリカでもK文化の裾野が広がっている」と満足しているようです。

K웹툰(ケイウェブトゥン)

ウェブトゥーン(webtoon)は、ウェブ(web)とカートゥーン(cartoon)を組合わせた造語で韓国発のウェブコミックです。日本でも一般的な言葉になっているので韓国の造語だったことを忘れてしまいます。韓国ではK文化を意識して、あえてKをつけてK-Webtoonと呼ぶことがあります。
私も数年前に韓国のウェブトゥーンを読んでいました。無料公開の豊富さに驚きでした。

K게임(ケイゲイム)

Kゲームは韓国企業が開発するゲームです。有名なゲーム会社としてNEXON(ネクソン)、NCSoft(NCソフト)、Netmarble(ネットマーブル)、Krafton(クラフトン)があります。日本メーカは家庭用ゲーム機のソフトを作るのが得意ですが、Kゲーム企業はスマートフォンやパソコン用のゲームを製作しながら成長してきました。Kをつけて呼んでいるところを見ると、世界のオンラインゲーム市場を狙い、さらに世界のゲーム機ソフトのシェア拡大を目論んでいるのでしょうか。

K푸드(ケイプドゥ)

KFood(Kフード)は韓国の食事です。伝統的な韓国料理から健康を意識した創作料理まで韓国にゆかりのある食事を世界に知ってもらい、食してもらうためKフードという言葉で機運を盛り上げています。
日本でも韓国料理店や韓国の食材を見かけますが、やっぱり韓国料理は韓国に行って雰囲気を味わいながら食べるのが一番ですかね。

K크래프트(ケイクレプトゥ)

KCraft(Kクラフト)です。K공예품(K工芸品)という言葉もあります。韓国で作られた工芸品などの製品を言います。装飾品や食器、電灯など様々な作品や実用品です。興味を持った外国人に買ってもらおうとしているのでしょう。

K가구(ケイカグ)

K家具は韓国に由来する家具です。伝統デザインや現代アートを取り入れたものなど韓国スタイルの家具や韓国で作られた家具をKをつけて呼びます。Kfurniture(Kファニチュア)などという呼び方も。
どこの国で製造するのでしょうか。輸出手続きや配送が大変そうです。

Kulture(カルチャー)

「Kulture」って?ここまでKを取り入れるとは驚きです。Cultureの「C」が「K」に変わっています。
英単語まで変えてしまうほどの盛り上がりです。
英単語テストでKultureって書いたら点数もらえるかな?

以上のような韓国文化をはじめとしたコンテンツ全体を表現するときK콘텐츠(Kコンテンチュ:ケイコンテンツ)と呼びます。

韓国ビジネスに関するK修飾語

世界に進出する韓国ビジネスをK비즈니스(Kビジュニス:ケイビジネス)と呼んでいます。
「○○企業は、○○国にて○○契約を締結した」などと盛り上がります。
世界における韓国の産業を表すときはK산업(Kサノプ:ケイさんぎょう)と言います。

K제품(ケイチェプム)

韓国の製品を強調したいときにもKという文字をつけてK製品と言います。韓国の製品力を強調したい個別の品目にもKをつけます。
例えば、K배터리(Kベトリ:ケイバッテリー)です。

K자동차(ケイチャドンチャ)

韓国車のことです。K自動車(Kジドウシャ)の代表格の現代車、起亜車は世界でそこそこ売れています。助手席や後部座席には何度も乗車したことがあります。最近売り出されている車は見た目も乗り心地も良いのですが、自分で保有したことがないので、日本車との優劣はわかりません。現代(ヒュンダイ)は、2000年代初めに日本で営業販売をしたものの撤退し、2022年にヒョンデという名で日本に再上陸しオンライン販売されています。興味はあるのですが、路上を走行している姿をほとんど見かけません。

K패션(ケイペション)

Kファッションは、韓国発のファッションを指すことばです。日本から韓国に行くとすぐに東大門市場に行って洋服を買って着替えるという人がいました。東大門の服に着替えるだけで韓国っぽくなるから楽しいと。確かに韓国っぽく変身していました。私も以前に購入したmaruというブランドの服をたまに着ています。KファッションはKPOPの姿とリンクしながら人気が高まっています。日本でもムシンサという韓国のファッションストアの出店に注目が集まっています。
前から気になっているのは、アウトドアブランドの「THE REDFACE」です。一見、ノースフェイスっぽいのですが韓国ブランドです。

K브랜드(ケイブレンド)

韓国ブランドのことです。日本の大手アパレル販売店の担当者が韓国に出向き、韓国ブランドを発掘し、日本で販売しようとしているといった話題があります。韓国で大人気の焼酎チャミスルは、日本ではなかなか手に入らなかったのですが、令和に入ってからスーパーやコンビニで当たり前のように販売されるようになりました。

K주식(ケイチュシク)

Kチュシクは、韓国の株式のことです。ダウや日経平均と同じように韓国ではニュース番組でコスピやコスダックという指数の価格がしばしば伝えられています。世界の中の韓国の株式という位置づけでK株式という言葉を使っているのでしょう。外国人投資家は韓国の株式市場をどのように見ているのでしょうか。

K스타트업(ケイスタトゥオプ)

Kスタートアップは、韓国のスタートアップ企業のことです。最近、日本でもスタートアップという言葉を聞くようになりましたが、私がスタートアップということばを初めて聞いたのは、だいぶ前の韓国のニュースでした。韓国ではスタートアップ企業の話題がローカル放送局のニュースでもちらほらと伝えられていて、韓国って新たなビジネスに注目し推し進めようとしている国なんだなと感じていました。実際の成果はわかりませんが、Kをつけて世界に打って出ようとしているのでしょう。

韓国の健康に関するK修飾語

韓国が世界に誇る健康管理については、K헬스(Kヘルス)と表現しています。

K의료(ケイイリョ)

K医療で、韓国の医療のことを言います。韓国は比較的高い医療レベルを有している国なのでしょう。

K메디슨(ケイメディスン)

Kメディスンは、韓国の医薬品を世界にアピールするとともに、品質や効果を自負し、鼓舞する言葉です。

K바이오(ケイバイオ)

Kバイオは、韓国のバイオテクノロジーを世界にアピールするとともに、研究水準を自負し、鼓舞する言葉です。

K뷰티(ケイビュティ)

Kビューティは韓国の美容水準をアピールする言葉です。韓国は比較的、美容意識が高い国として知られています。

K호스피탈(ケイホスピタル)

Kホスピタルは韓国の病院のことです。何がすごいのかはよくわかりません。健康診断のための入国者を受け入れたりすることなのでしょうか。病院の運営管理の特別なノウハウなどを有しているのでしょうか。

K방역(ケイパンヨク)

K防疫は韓国の防疫を誇った言葉で、コロナ禍でよく使われた言葉です。コロナ19の初期対応では、過去のSARSから学んだ防疫ノウハウを生かし、感染ルートの特定やドライブスルーPCR検査などを駆使しながら、国内感染の抑え込みに成功したため、K防疫の成果が盛んにアピールされ、日本をはじめ世界からも一時的に注目を集めました。日本ではマスクの買占めや輸入量の低下によるマスク不足が深刻になり苦肉の策のアベノマスクで大騒ぎになりましたが、韓国では初期段階からマスク5部制などによりマスクの受給管理が行われていました。日本でプリーツのマスクが普及していたころ、韓国ではダイヤモンド型の3D立体マスクが使われていました。デザインが美しく、口に張り付かない、口紅が付きにくい使いやすいマスクとして人気商品になっています。
ダイヤモンド型のマスクやKF94マスクなど韓国発のマスクもKをつけてKマスクと呼ばれています。

観光と都市づくりのK修飾語

K관광(ケイクァングァン)

K観光は、韓国の観光のことです。日本よりも観光資源は少なそうですが、旅行で数回訪問する程度ならば、立ち寄り観光スポットは余るほどあります。

K-City(ケイシティ)

Kシティは、韓国の都市づくりのノウハウを外国に提供し、希望する国々に韓国型の都市を作っていこうというスケールの大きい取り組みです。既にいくつかの国の都市と交流を深めているようです。

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Kの世界がどう広がっていくか?

2023年11月に仁川にインスパイア・アリーナというK‐POP専用アリーナができました。
同じ年にKアリーナという施設が横浜でオープンしました。もしやと思いましたが、違ったようで、少しホッとしました。

今後K○○の世界がどのように受け入れられていくのか少しだけ気に留めておこうと思います。

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