ナムルで使うニンジンを育ててみました。にんじんは、スーパーでお安く手に入りますが、ちょっと難しい野菜なので、うまくいくかな?などと考えながら、気楽に育ててみると楽しいです。他の野菜のリンクは次のとおりです。
人参の栽培方法
人参は、いろいろな料理に使えて、植えておくと便利なのですが、発芽や間引きなど繊細な管理が必要になります。
発芽を揃えられるかどうかが栽培成功のカギになります。
ここで紹介している野菜のなかでは、いちばん手間がかかります。
それでは、ナムルに使う人参を、どんなふうに栽培しているのかを書いていきます。
土づくり
人参は、春までゆっくりと収穫していくため、植え付け前に肥料をしっかりと与えます。
落ち葉たい肥などの有機肥料や貝殻石灰などを配分して、耕しておきます。
軽く土を盛り、高畝にして準備しておきます。
※食事に関する記事のため、肥料の詳細については触れないこととします。
種の購入
人参などの根もの野菜の多くは種から栽培します。人参も種まきから始めます。
種は、8月下旬に近所のスーパーで購入しました。
購入した種を蒔いたところ、途中で不足してしまい、急きょ別のスーパーで買い足すなど混乱がありました。
種まき
人参は、種を水に浸し、湿らせておくと、発芽率が上がります。
人参の種は、すごく小さくて軽くて、湿らせておくと、手にくっつきます。
一直線に蒔く筋蒔きをするのですが、種が湿っていて軽いため、指から離れず、狙ったところに落ちてくれないので、均一に蒔けません。
手にくっついた種を無理に弾くと、想定外の位置に落ちてしまい、均等な直線に蒔けません。
場所によって、まとまっていたり、まばらであったり、偏りのある播種になってしまいました。
また、今回は分量の見通しが悪く、途中で足りなくなってしまい、買い足しにいくことになったのです。
人参の種は、好光性といって、発芽に明るさが必要なので、土は薄く被せます。
種まき後の水やりは、土と種が流れないようにやさしく、たっぷりと行いました。
マルチは使いませんでした。
湿度
人参が、しっかりと発芽するためには保湿が大切です。
強い日差しと高温が続く真夏に屋外で保湿しなければならないので、とても気を使います。
今回は、種まきした箇所に新聞紙を1枚ずつを被せていきました。
新聞紙が風で飛ばないように、重石で固定し、しっかりと水やりをしました。
土の潤いがなくならないよう、発芽するまでの間は、小まめに水やりを行います。
発芽の確認
新聞の下をのぞき込むと、1週間程度で発芽が見られました。
しっかりと発芽している箇所もありましたが、全く発芽していない部分(10~20cm)が何箇所もありました。
原因は、土なのか、新聞の敷き方なのか、水やりに偏りがあったのかよくわかりませんでした。
全く発芽していない部分に、追加で種を蒔きましたが、発芽が揃わないと、成長に影響がでるようで、あまりうまくいきませんでした。
間引き
人参は、隣の葉と触れ合いながら育つと成長が促進するなどと言われています。
その情報を意識しながら、間引きしていきました。
どれを間引きするかを迷ってしまいますが、細かいことは気にせず抜いていきます。
間引いた人参がもったいないので別の場所に移植したくなりますが、うまくいかないと思います。(やったことがありませんが・・・・)
間引いた人参やその葉っぱは食べることができます。
小さい根は、庭先で洗ってカリッと食べてしまいます。
水やりなど
発芽した後は、水やりを念入りには行いませんでした。
秋ですし、自然の雨と3日に1回程度の水やりで何とかなりました。
2週間に1回程度、有機液体肥料を与えました。
虫の発生
人参の葉は、刺激のある香りと風味で、虫が嫌いそうですが、蝶や蛾の幼虫、バッタなどがたまに発生します。
今回は、1週間くらいの間に、小さな芋虫が20匹程度、発生しました。葉を食べられましたが、それぞれ捕獲した後は、目立った虫の発生はありませんでした。
アゲハ系の芋虫は、人の心を不快にし、恐怖心を植え付ける危険な色合いと形をしています。
天敵から身を守るためのデザインなのでしょうか。
うちでは、どの野菜の栽培でも、農薬は使っていませんので、虫の対策が、少し大変です。
収穫時期
10月中旬ころから、収穫ができます。
葉の付け根の土をさっと払うと、人参の太さの輪郭がわかります。
ある程度の太さに成長していれば、そのまま抜き、まだ小さそうであれば、土をかぶせて待ちます。
葉の付け根部分は、土で覆っておかないと、紫色に変色し、固くなってしまいます。
必要な分だけ抜き取って、料理に使います。
新鮮な人参は、オレンジ色がとても鮮やかで、やわらかくて、甘味があるので、キッチンでぱくぱく食べてしまいます。
無理にナムルを作るのではなくサラダとして食べても良いと思います。
葉っぱも食べられるのですが、ちょっと癖があるので、最近は食べていません。
真冬は、葉が小さくなりましたが、温かくなるとまた葉が元気になり、4月でも収穫ができています。
同じ場所に、里芋を植える予定があったので、5月初旬に残りのすべてを収穫しました。
収穫方法
農家さんは、一気に抜くのかもしれませんが、自宅調理用の場合は、必要なときに、必要な大きそうなのを見つけて、間引きの感覚で順に抜いていきます。
よいしょっと引っこ抜けば収穫できます。
しっかり洗えば、皮をむかなくても食べれます。
料理に
以前投稿したサムジャンにも使いました。
焼肉の副菜(ナムル)の材料になります。