済州島の黒豚の焼肉です。西帰浦市(ソキポ市:서귀포)の焼肉屋さんです。済州産黒豚(フクデジ:훅돼지)を注文するとボスが、太くてがっしりとした肉の塊を示しながら、「この肉を焼いてきますので、待っていてください。」と言って屋外の焼きスペースに行ってしまいました。少し待っていると、ボス自らが、こだわりの技で焼いて軽く火の通った肉をテーブルに運んできてくれました。
コロナ禍で海外に行けない
自由に海外に行けない こんな時代が来ることを予測できた人が どれだけいたことでしょう。
日本からとても近い国、だけど食文化が違う韓国。
日本人が韓国に行き、韓国人が日本に来る 当たり前の光景がどこかに行ってしまいました。
焼き肉が食べたいな。
だけどおそらく、韓国に行って焼き肉を食べる機会は相当先になるでしょう。
ということで、昨年の秋に思い立ちました。
旅行は あきらめよう!
いっそのこと、作ってみよう!
実は、初めて韓国で焼き肉を食べたとき、野菜で包むおいしい食べ方にとても感動しまして、日本に戻って、早速まねしてみたら、それほど美味しくなく、がっかりしたことがあるんです。
時を経て、コロナ禍での再挑戦となります。
韓国風の焼肉を自宅で作るプロジェクト
コンセプトは、身近な食材を使って自宅で韓国風の焼き肉を作るです。
果たして、うまくいくのでしょうか。
韓国風の焼肉とは 肉の種類は?
韓国風の焼き肉というと、みなさんはどんなお肉を想像しますか?
牛? 豚? 鶏?
牛を思い出す人は
- やっぱりガイドブックに載っているような骨付きの牛カルビかな? ハサミでチョキチョキ
- オーナーおすすめの牛ロースもありますよ 下味のついていない新鮮なやつ
- 秘伝のヤンニョムにつけてある牛肉もいいな
- ところで牛タンって、韓国であまり食べたことないよね
豚を想像する人もいますよね
- 分厚いデジカルビを思い出すなー
- よくわからないけど、モクサルとかトゥンシンとか呼ばれている部位もいいね
- 済州島の黒豚(上の写真)も有名みたいですよ コロコロしてますよ
- やっぱりサムギョプサルでしょ 日本で食べる豚バラより何故かおいしく感じたりする
- オーギョプサルだってあるぞ サムは3だから3枚肉 オーは5だから5枚肉かな?
ちょっと珍しめのホルモンを想像する人もいますかね
- ホルモンもお店によっては、しっかり下処理されていて、おいしいんですよね けど日本より値段が高いみたい
鶏だ タッカルビだ いやいや 韓国と言ったらやっぱりチキンだ!
という焼き肉のイメージから逸れ気味の人もいるかもしれません。
さて、どの肉にしようかな。
韓国風の焼肉とは 生野菜は?
韓国では、肉を生野菜で包んで食べる
という食べ方が多いようで、日本の一般的な焼き肉とは違うようです。
・サンチュ
・エゴマの葉
・サニーレタス
・大根の酢漬けの輪切りのスライス
などで包んで食べられています。
韓国風の焼肉とは 副菜は?
韓国で焼き肉を注文すると 副菜がいろいろと出てきます。
生野菜を広げ、焼き肉とキムチやナムルなどの副菜をのせて、包んで食べるようです。
今回のプロジェクトでは、副菜も作ることにしました。
何品作ろうかな。
焼肉に使う野菜を用意
韓国風の焼肉に使う野菜を用意したいと思います。スーパーで買ってもよいのですが、家庭菜園で栽培したものを使います。うちの育て方を載せておきます。
副菜を準備する
副菜は次の5つを用意しました。
さらにキムチも追加しました。
豚肉の準備
お肉は豚肉にしました。豚バラ肉と豚のスペアリブです。いろいろ試しましたが、2.5cmの肉がいい感じに焼けました。
テーブルの上には卓上IHクッキングヒーターを用意しました。
テーブルの上には副菜もそろって、韓国風の焼き肉の形が整いました。
無事、家庭菜園で収穫したサンチュで、肉と副菜を包んで食べることができました。
数年前にチャレンジしたときは失敗しましたが、今回は大成功で、大好評でした。
なんと韓国に行かずに、日本でも、韓国で食べたときと同じような美味しさに作れました。
済州島の某店主が焼いた黒豚の味には、少し及ばなかったかな?
所要時間
このブログでは、野菜の栽培方法からお伝えしたので長くなってしまいましたが、調理自体の所要時間は40分程度(塩こしょうで下味をつけておいて時間を除く。)でした。
肉は、フライパン2枚を使って同時に焼きました。
肉をじっくり焼いたので、その間に副菜を作ることができました。
副菜も混ぜるだけの簡単レシピなので、あっという間にできました。
メルチョッソースは、1~2分で沸騰するので、お手軽調理です。
豚バラとスペアリブ、どちらの肉がおいしかったか
- 精肉店の豚バラ肉
- スーパーの豚スペアリブ
どちらが美味しかったかというと、精肉店の豚バラ肉のほうが断然好みでした。
国産サムギョプサルも、とてもおいしいです。
7人で食べましたが、みな同意見でした。
けどけど、国産スペアリブも、とてもおいしかったです。
韓国では、국내산(クンネサン:国内産=韓国産)を売りにするお店が多いのですが、日本の国産豚のサムギョプサルもとてもおいしかったです。脂身のうまみが最高でした。
国産豚指向?
日本の中では自国産の食肉を好む人が多いので、韓国人も日本の食肉の人気があるんだろうなと勝手に考えていたのですが、韓国では自国産(韓国産)をアピールし、高級感や安心感を与えている。
お互いが、自国の食肉を最高だと考える、国産食肉志向は一体何なんでしょう?と思っていたところ、最近の韓国のコラム記事で、国産の食肉を勧める理由として、流通というキーワードで説明されていました。
外国産だと冷凍して運ぶ。一方、国内産は冷凍せずに運搬きれ、新鮮な状態で食卓に届く。ということでした。国産は、そのような利点があるんだなと少し納得したところです。
結論
コロナ禍で韓国に行けずに、焼き肉を食べれずに美味しい思い出に浸っている皆さん!外食に出かけられずストレスが溜まっている方々! 新鮮な地元野菜(栽培ではなく購入でOKです。)と国産食肉を使った巣ごもり韓国風焼き肉を作ってみたらいかがでしょうか。